京町家ぎゃらりぃ董について
01 — OUR STORY
時を重ねた京町家に、
新しい時間を。
京都の町並みの中で、約100年の時を重ねてきた一軒の京町家。
私たちは、この建物が持つ趣や歴史を大切にしながら、改修を重ね、今の時代に活きる場所として受け継いできました。
古いものをただ残すのではなく、その魅力を今の暮らしの中で見つめ直し、新しい役割を生み出していく。
京町家ぎゃらりぃ董は、そんな思いから生まれたギャラリーです。
この場所に新しい感性や表現が加わることで、京町家にもまた、これまでとは違う魅力が生まれていく。私たちは、そんな出会いを楽しみにしています。

02 — ARCHITECTURE
未来へ残したい、
京都市個別指定京町家。
京町家ぎゃらりぃ董の建物は、京都市から「個別指定京町家」に指定されています。
京都市では、趣のある町並みや、京都ならではの個性豊かで洗練された生活文化を守り、次の世代へ受け継いでいくため、歴史的・文化的価値のある京町家を指定しています。
当館は、築約100年の「高二階(たかにかい)」と呼ばれる様式の京町家です。
高二階は、従来の天井が低い二階建ての町家から、二階も居住空間として使われるようになった時代の変化を映す建築様式の一つです。
漆喰の白とべんがらの落ち着いた色合いが織りなす外観、時を経た木の風合い、奥へと続く京町家ならではの間取り。
その佇まいには、京都の町家建築が育んできた、端正で洗練された美しさが感じられます。
京都の歴史的な町並みや生活文化を継承するため、京都市が個々の京町家を指定する制度です。
京町家に息づく、暮らしの美意識。
京町家は、仕事と暮らしが一つの建物の中で営まれてきた、職住一体の住まいです。
見世の間と、奥へ続く暮らしの空間
通りに面した「見世の間」は、かつて商いの場として使われてきた空間。奥へと続く部屋にはそれぞれの役割があり、日々の暮らしが営まれていました。
細長い間取りの中にも、仕事と暮らしを両立させるための工夫が息づいています。
光と風、季節を感じる坪庭
細長い間取りの途中に設けられた坪庭は、室内に光と風を届け、季節の移ろいを身近に感じさせてくれます。
庭の緑を眺め、自然の光や風を感じ、季節に合わせてしつらえを変える。
そこには、自然とともに暮らし、日々の営みを豊かに楽しんできた京都の人々の美意識が息づいています。
通り庭と火袋に残る、暮らしの知恵
通り庭や火袋にも、限られた空間を心地よく使うための工夫が見られます。
建築の美しさと暮らしの知恵が一つになっていること。それこそが、京町家の大きな魅力の一つだと感じています。
古き佳きものを、今の暮らしへ。
「董(とう)」という名前には、「古きをただす」「芯となる大切なもの」という意味が込められています。
古き佳きものが持つ価値を見つめ直し、今の時代にも大切に活かしていきたい。そんな思いから、京町家ぎゃらりぃ董と名付けました。
その思いは、皆さまを最初にお迎えする軒灯看板や暖簾にも息づいています。
軒灯看板は、約100年前のものに新たな手を加えて蘇らせたもの。年月とともに変化する素材の色合いや風合いも、時を重ねたものならではの魅力です。
暖簾には、職人の丁寧な手仕事が活かされています。一つひとつの工程に込められた技術や心も、私たちが大切にしたいものの一つです。
館内のアンティークの家具や調度品も、それぞれに異なる時代を生き、人々の暮らしに寄り添ってきたものです。
古いものを単に懐かしむのではなく、今の暮らしの中でも楽しみ、活かしていく。
時を経たものに、新しい役割や出会いが生まれることを、私たちは大切にしています。
歴史ある空間に、新しい表現を。
私たちは、この京町家を、今を生きる人々が集い、新しい出会いや発見が生まれる場所として活かしていきたいと考えています。
アーティストが、それぞれの感性を自由に表現すること。
アンティークを通して、かつての暮らしに息づいていた美しさや知恵を見つめ直すこと。
一見異なる二つの活動ですが、どちらにも、ものや人が持つ個性を大切にし、新たな魅力や価値を見いだしていきたいという思いがあります。
受け継がれてきた文化と、
これから生まれる表現。
それらが自然に出会い、互いの魅力を引き出し合う。
京町家ぎゃらりぃ董が、そんな豊かな時間を分かち合える場所であれば幸いです。





